この製品は”Gizmo Maniacs”ラインでの販売です。
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溶解し薄れていく記憶・・・向こう側から届けられるエクストリームノイズディレイ。
・Overview
ML222はかつてSeppukuでラインナップされていた、不可思議クセがすごい系ディレイである"Memory Loss"の最新バージョン。
ラジオプリアンプと非常にローファイなディレイチップを組み合わせ、入力信号や奇妙なグランド状態を操作することで、あえて不安定なディレイチップICの状態を作り出しています。プリアンプはmhzレンジで発振、入力によってモジュレーションし、ディレイチップによりヘテロダイン変調されます。
そのサウンドは、さながらギターのボリュームをチューナーにして聴く深夜の短波ラジオ放送。Glitchコントロールで通常許されないほどローファイな44Kb RAMをマニピュレートし、信号をユニークに切り刻んだり、更にプッシュすれば不均一なゲートエコー、這い寄るフィードバックループ、プリアンプとディレイチップを行き来するAMラジオのようなモジュレーションといった極限のサウンドスケープを探究できます。
・Controls
Glitch / Mix : 右上ノブ。入力信号がディレイチップの安定性に与える影響を調整します。ノブを最大にするとスレッショルドが固定されエコーは無効になります。ディレイタイムはショート、Glitchを少しだけ戻すことで信号のピークだけがスレッショルドを突破し、チップのリセットを散発的に発生させることで、グリッチやスライスエフェクトを得られます。ドライ信号をディレイへブレンドする際のミックスとしても機能しますが、基本ウェット過多で使用するのが前提です。
Time: 中央ノブ。対数的、よりはっきりとわかりやすいエコーから更にディープダイブし、ノイズまみれで訳が分からない、記憶の奥底に封印されたアーティファクトを掘り出します。タイムを短くするとグリッチがコンパクトになります。
Feedback: 右下ノブ。ディレイチップのフィードバック回数を設定します。設定によってはチップのリセット間で急激に発振したり、インターモジュレーションが発生することがあります。
Glitch / Radio: 中央トグルスイッチ。左のGlitchポジションではレッドクリッピングダイオードを有効にし、アンテナをショートさせます。グリッチのスレッショルドを変化させ、rfノイズを消し去ります。右はプリアンプがmhzレンジで発振します。
Preamp Gain / Tune:左上ノブ。 短波ヘテロダイン変調に影響を与えるプリアンプゲインを設定します。ディレイタイム、入力ボリュームによっても変化します。入力ボリュームを下げることで、よりセンシティブな相互影響を発生させます。
Volume: 左下ノブ。エフェクト全体の音量を設定します。
LED: 入力信号に応じて点滅し、スレッショルドポイントを探る手がかりになります。スレッショルドを超えるとディレイチップをリセットしてリピートがゲートされます。スレッショルドは各ノブの設定で変化するので、イく、イかないを調整して波に乗ってください。スイートスポットは楽器によって様々で微妙なところに見つかりますので、僅かにノブを回しながら探していくと幸せになれます。どんな幸せなのかは聞かないでください。人生それぞれスポットもそれぞれです。
・Warm up Routine
ML222のプリアンプ回路は高周波オシレーションが落ち着くまで、電源を入れてから1分ほどかかります。これを短くするにはゲインを上げてディレイタイムを最も短くしてください。トグルは右、Glitch / Mixをだんだん上げていくとノイズの周波数帯がシフトするのがわかるはずです。1分ほどするとチップが安定して「不安定な」状態になります。
Timeを最大にして電源を入れると、チップの起動に失敗します。ですがこのデバイスに正しい使用方法はないので、お好きに弄ってください。
*Seppuku / Rhys Iの製品は、入荷の度にまた個体ごとにグラフィックやノブのデザインが変わります。機能やサウンドまでも入荷のたびに変更されていることがあります。また意図的にツマミのキャップが外してあったり、印刷を削り取ったりしている事も多く、それ自体が1個のアート作品として制作されています。予めご了承のうえお買い求めくださいませ。