Mid-Fi流、何者にも比較できない特異なローファイ・エミュレーションペダル!
独自の世界観でウルトラニッチ街道を突き進み、一部の需要に強烈に応えるミッドファイエレクトロニクス。毎度奇想天外な発想と、ギリギリの実用性を両立させるあまりにもユニークな設計は、ごく僅かな人数を虜にし、一度弾き始めるとやめられない強烈な個性を持っている。最初は???と思っていても、あれこれとセッティングをいじり弾きこんでいくと、ある一定のポイントで「ハマる」。そのハマったときの視界が広がっていく感覚といったら他とは比較できない。昨今数多くのガレージエフェクターブランドが栄枯盛衰を繰り返す中、Mid-Fiが持つ独自路線は全くブレておらず、今も新作が(あまりにも小規模ながら)発表され続けている。
そんな彼の新しいクリエイションは、Lo-Fiな音像をエミュレートするビブラート系ペダル。最近流行りのこのジャンルにMid-Fiがチャレンジしたということで少し驚きもあるが、実際プラグインをしてみて納得。独自の解釈が光る、Mid-Fiならではの一品に仕上がっている。
コントロールはランダムなピッチ変調を生むWow and Flutterとランダムな音の欠けを生むDropoutsの2つ。特にDropoutsは高域にのみかかる仕様となっており、調子の外れたトレモロのような、ともすれば接触不良のようにも感じられるような独特のサウンドを制御する。これをランダムかつウォームなビブラートと組み合わせることで、他のローファイ系ペダルと一味違う、有機的で柔らかいトーンとなっている。弊社でもCooper - Generation Loss V2といったローファイ系ペダルを扱ってきたが、それらにも負けない名(迷?)機だと自身を持って言えるだろう。
設定幅はそこまで広くなく、最大でも心地よい揺れを保つ。スローなアルペジオやコードプレイには抜群にマッチし、ハマったときの来た!!感はGeneration Loss V2以上だと断言できる。
毎度のように恐ろしいほどの小規模生産、いつまで作ってくれるかも不明。ビルダーDougの完全に気まぐれなので、好事家様はあるうちに迷わずゲットが吉。
電源: 9VDCセンターマイナス、消費電流おおよそ60mA。
*mid-fi electronics製品は基本的に入荷時期によって、グラフィックデザインや色、ノブの種類などの外観が異なります。またハンドメイド品の為、細かな塗装のクラックや傷などがございます。本ページに掲載している写真は「外観の一例でモノクロ写真」となっております。現在弊社に入荷している製品の外観に関する詳細をご確認されたい場合は、別途お問い合わせください。